「ウェスティンホテル東京」がシンガポール政府投資公社(GIC)へ月内にも売却へ
2月3日の日本経済新聞の報道によれば、「恵比寿ガーデンプレイス」の中にある 「ウェスティンホテル東京」が再び外資へ転売される事になった。
ホテルは建設当時(1994年10月)は敷地の所有者であったサッポロホールディングスが保有していたが、2004年に米モルガン・スタンレーへ約500億円で売却された。この時(2004年当時)は、サッポロの評価価格より(或いは、以前のモルガンのオファーより)100億円のアップだったので、500億円ならと、サッポロが応じたものであったと言われる。そして500億円から4年も経たない、今回のモルガンからGICへの転売価格は約770億円であると言う。
日本は政治はお粗末だが、国民は勤勉でおとなしく、無能な政治や悪辣な役所に反乱を起こす恐れもない。政情が安定しているので、世界中を駆け巡る臆病で神経質なお金も、日本には安心して入って来る事を思い知らされた。 サブプライム問題で、多くの金融機関が融資に慎重な中で、さすがの外資系ファンドも不動産投資を控えざるを得ないようになったが、金融機関の融資に頼らない政府系外資ファンドの資金力を改めて見せられた買収劇である。
外野席の無責任な意見として言わせて貰えれば、もしもサッポロがサラリーマン経営者でなく、オーナー経営であったら、目先の業績に捉(とら)われないだろうから、都心の貴重な資産を、“一寸価格が高いから”と言って手放したりはしなかったのではないか。心あるオーナーならば、折角の資産を生かし、地域に、社会に役立ち貢献するホテルを目指し、経営に目を光らせ、保有を続けたかも知れない。
もっとも、オーナー経営だから良いとは一概には言えない。かって不動産会社「地産」が持って全国及び海外に展開したホテルは、ワンマン経営の悪い面が出て改装もままならず、陳腐化し、業績不振で結局はファンドが買収し、資金を投入してホテルを再建した。 又、オーナー経営は、ホテルのスタッフがお客よりもオーナーの顔色を大事にするようになる恐れもある。かってのプリンスホテルにそのような面が見られた。 幕張のプリンスホテルを買収した“アパ”グループが今後どのような経営をするのか。本当の合理化、地域・社会のニーズに応えた運営手法の工夫・開拓ではなく、お客を金儲けの対象としか考えず、目先の収益を優先して、安易にホテルスタッフの削減をするようなことをすれば、結果は言うまでもない。
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コメント
海外の政府系ファンドには敵わないな
投稿: | 2008年2月 8日 (金) 21時09分