「直接、世界へ」工業デザイナー奥山清行氏と東北の地場産業の挑戦
NHK 総合テレビジョン の5月1日の「クローズアップ現代(19:30-20:00)」は、アメリカ、ドイツ、イタリアで自動車のデザインを手掛け、ポルシェやフェラーリのデザイナーとして世界的に知られる奥山清行氏の活躍を取り上げていた。
奥山氏は故郷の山形に帰郷後、地方から世界ブランドを生み出そうと動き出している。 高い技術に奥山氏のデザイン力を加え、感性に訴える商品を開発して世界の檜舞台に打って出ようとしているのである。
興味深いのは、「東京を経由せず直接世界を目指そう」というキーワードである。
複雑な螺旋模様を木材で生み出したスタイリッシュな「コート掛け」
木工職人の木の性質を知り抜いて加工する長年の技(わざ)を最大限、生かした製品。
東京への売り込みでなく、ヨーロッパの見本市へ直接、商品を持ち込む。
山形の職人たちが作った鋳物製の鉄瓶や、微妙な色合いのカーペット等は、ヨーロッパの人達から、「モダンジャパン」だと高く評価された。
奥山清行氏は言う。「実は、日本の中にいる人よりも、日本の外の人達に日本文化を評価して貰った方が正当な評価を受ける事が出来る。浮世絵だってそうだったでしょう、伊万里(焼き)だってそうだったでしょう。 だから東京や山形で一生懸命、展示会開いてやるよりも、一寸、お金をかけてでも、一気にパリに行ったほうが効率がいいんですよ。」
3月4日、ジュネーブ(スイス)の第78回国際モーターショーに、岩手県一関市で長年、大手自動車メーカーの下請けとして新型車の試作をしてきた、従業員38名の小さな工場が試作した超軽量のスポーツカーが出展された。
「今まで高校野球の甲子園にも出ていなかったのがいきなりアメリカの大リーグに出た訳ですよ、はっきり言って。大したもんですよ。」奥山清行氏。
ボディーをカーボンファイバーとアルミで作った750キロの超軽量の1台@1,500万円のスポーツカーは、国際自動車ショーで、20台の受注を獲得した。
世界各国の富裕層を顧客とする、イタリアの小さな高級家具メーカー「チェコッティ・コレティオーネ社」の社長は語る。
「“さわりたい、触れたい”という感じが何より大切なのです。
自分が絶対に欲しくて、愛せるもの、しかも今現在、何処にもないもの、この3つの条件を揃えられれば成功は約束される」
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