永守重信日本電産社長の事業経営(6)永守氏は、自分が使う事務用品は全て銀行やホテルなどの貰い物でまかない、会社の経費を使わない。
日本サーボの再建の場合、永守氏は、京都から電車を乗り継ぎ、6時間かけて毎週末、群馬県桐生市の日本サーボに通った。到着するとスーツを日本サーボの作業服に着替え、再建の陣頭指揮をとった。
永守流再建術その①「社員のコスト意識を高める」
物品購入の稟議書に自ら目を通し、「(購入価格は、)限界と思った時がネゴ(交渉)のスタートだ」と説く。 基本的に1円の金額から稟議書が義務付けられた。
永守流再建術その②「整理・整頓」
始業と同時に仕事が始められるよう、全員、早出して職場を整理整頓し、隅々まで綺麗に磨く。
永守流再建術その③「真面目に働けば報われる」
リストラをしない代わりに遅刻・欠勤を無くし、1年限定で、年間の労働時間を1割以上の延長を決めた。 但し、営業利益率が10%以上になると、ボーナスが5か月分出る、という明確な目標が与えられる。
永守流再建術その④「塵(ちり)も積もれば山となる」
永守氏は、ロッカーから、ボールペン・ティッシュボックスを出して見せる。ホテルや銀行で貰った無料のギフトだ。自分が仕事で使う事務用品さえ、会社の経費を使わない。
永守 「会社で買ったら赤字がでるがな」
社内の電灯は、作業に支障が来たさない程度に暗く押さえる。昼間、窓際の電灯は消す。休憩時間は消灯する。一つ一つの照明にスイッチを付け、消灯責任者の名札がぶら下がる。
1年限定で、社内に経費節減部も結成され、社内の36%の蛍光灯が外された。事務用品代は70%以上、削減された。
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