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2008年12月23日 (火)

ソニー神話の終焉か・ハワード・ストリンガーCEO(最高経営責任者)と「英語でしゃべらナイ」(5)危機に対処する具体的な施策を持たないCEO。

「困難な事態をどう解決しますか」と訊かれたハワード・ストリンガーCEO(最高経営責任者)はこう答えている。
「どうやって解決? それはこれから分かる事だよ! 会社の合理化や新しい環境で戦えるかを考える機会だと思う・・・」

この放送から8日後にはソニーは全世界で16,000人の人員整理と5,6箇所の工場閉鎖という衝撃の発表をするのだが、このような困難な事態を前に、経営トップはにこやかに笑いながら他人事のような論評をしているのである。 

真摯にソニーの未来を自分の事として考えているならば、もっと具体的に施策を述べ、自分の思いのたけを吐露するのではないだろうか? 

かってのソニーはモルモットと言われながら新しい技術を開発し、斬新な優れた製品を世界に送り出してきた。 ソニーブランドにはある種の輝きがあった。 
その良きDNA(遺伝子)を伸ばしてソニーを発展させていこうという気概が、ハワード・ストリンガーCEO(最高経営責任者)の言葉に感じられない。 

抽象的な言葉の羅列で、気楽ささえ感じられる。
ハワード・ストリンガーCEOは好んで“ソニーユナイテッド”という言葉を使うが、16,000人もの首切り前にすると虚しいお題目のように響くのである。
会社が未曾有の危機にある時に、失礼ながら、ソニーにとってさして重要な意味があるとも思えない番組に何故、CEO自らが出演したのか、番組での発言を聞いていると、分からない。 
具体的なことは何も言わない事からすると、番組の場を利用して、ソニーの新しい挑戦を広く世間に知らしめようという訳でもない。
気楽な時間つぶしをしているようにすら見えるのである。

ハワード・ストリンガーは立派な人物であるが、危機に面し曲がり角に来た世界企業ソニーのトップとしては残念ながら“?”がつくのではないだろうか。
(ソニーの項終わり)

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