2009年 2月28日(土)のNHK総合テレビジョンNHKアーカイブス▽プライム10「生命を賭けた対論・沢内病院の苦悩」は、高齢者の介護を含む地域の医療・福祉問題に独自の取り組みを50年以上続けてきた、雪深い岩手県の山村、沢内(さわうち)村(現・西和賀町)を取り上げています。これは広く今日の日本の社会の重要な問題でもありますので、その概略を紹介します。(3)国も老人医療費無料化(本人負担無し)を昭和48年に実施するが、赤字問題に有効な手段を講じず、10年で断念する。
沢内村の場合、病院での窓口負担(自己負担)をゼロにして安心して治療を受けられるようにすると同時に、病気の予防面でも住民の意識・生活習慣の改善まで踏み込んで病気にならないようにしていったのである。
治療と予防は車の両輪であると番組は伝えている。
この沢内病院の話を見て、2008年9月4日の本ブログで取り上げた、やはり公立病院でありながら様々な経営努力で黒字経営を続けている兵庫県北部の公立八鹿(ようか)病院を思い出します。http://www.ebisu.asia/2008/09/post-68f7.html
一方、昭和48年(1973年)に、国も沢内村の成果に刺激され、全国で老人医療費を無料化(本人負担無し)した。
之に伴い、“全額、国負担なら取りっぱぐれが無くて儲かる”、と風呂やリハビリ施設も無い劣悪な環境で、検査漬け・薬漬けで医療費を必要以上に増やした施設(病院)が増えていった。
老人の方も“本人負担無しならば”と、幾つかの病院を掛け持ちで廻ったりする人も現れ、余計に医療費が増えていった。
国はそれらに有効な手立てをせず、赤字に耐えかねて10年後には制度を断念し、窓口負担(自己負担)を復活させた現在の後期高齢者医療制度へとつながっていく。
(続く)
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