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2009年5月 2日 (土)

“CBSドキュメント” 1月15日USエアウエイズのエアバスA320型機“1549便”の“ハドソン川の奇跡”(3)「最初、河に着水した事は知りませんでした。」

今年1月15日午後3時半、ニューヨークのラガーディア空港を飛び立ったUSエアウエイズのエアバスA320型機1549便が鳥の群れを両エンジンに吸い込みエンジンが停止し、機長のとっさの判断と操縦技術でハドソン川に不時着水し、乗客乗員全員155人が救われた事件は“ハドソン川の奇跡”と呼ばれています。サレンバーガー機長と4人のクルーにインタビューした模様を4月16日のTBSの“CBSドキュメント”が伝えています。

6)インタビューアー
「例え数秒でも大惨事を回避出来たと実感する時間はあったのでしょうか?」
サレンバーガー機長
「いいえ、未だ回避出来た訳ではありませんでしたから。私にはやるべき事がありました。」

7)不時着水の瞬間を客室の前方にいた乗務員が回想する。
「確かに衝撃は強かったけど、車輪は正常に作動したと思っていたんです。
激しい揺れは無かったし、荒っぽい着陸だったなという程度でした。」

インタビューアー「河に着水した事は?」
客室乗務員
「いいえ、窓の外を見るまでは知りませんでした。
水面が見えた時ですら、滑走路の傍に河か何かがあるんだろうと思っていたんです。」
「座席を立ち、水面を見た時は言葉に出来ないほどの衝撃を受けました。
全く予期していませんでしたから。」

8)客室乗務員「私の近くの非常口は直ぐに開けることが出来ました。未だ、水位がドアより下でしたから。
開けると直ぐ、脱出用のシュートが自動的に降りてきて膨らみました。
シュートが作動する音を聞いて胸を撫で下ろしました。
同僚の客室乗務員は別の非常口を担当していましたが、乗客が非常口に殺到して揉(も)み合いになると言う事もありませんでした。」

9)客室の後方の様子は少し違いました。
客室乗務員
「1人の乗客が私を押しのけ、非常口を開けたんです。
その途端、水が流れ込んできました。
私は2度、ドアを閉めようとしましたが駄目でした。
水位がぐんぐん上がり、ゴミ箱やコーヒーポットがあたりを漂っていました。
水が首の辺りに来たときは、もうこれで一巻の終わりだと思いました。
私は取り乱してしまい、叫びながらこちらに向かってくる乗客を座席の方に押し戻そうとしていました。
でも、そうしている内に、ああ、自分はまだ生きているんだわと思ったんです。」
(続く)

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