「徹子の部屋」(テレビ朝日)11月12日の放送は11月10日に96歳で亡くなられた森繁久彌(もりしげひさや)さんが出演された時の番組回顧でした。(その6)「萩原朔太郎(はぎわらさくたろう) “利根川のほとり”」
6)2001年2月2日放送の「徹子の部屋」、森繁久彌(もりしげひさや)さんが87歳の時。
森繁久彌(もりしげひさや)さん「私、ふっと思いだしたんだけど、萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)という詩人が“利根川のほとり”という詩を書いている。
きのふまた身を投げんと思ひて
利根川のほとりをさまよひしが
水の流れはやくして
わがなげきせきとむるすべもなければ
おめおめと生きながらへて
今日もまた河原に來り石投げてあそびくらしつ。
きのふけふ
ある甲斐もなきわが身をばかくばかりいとしと思ふうれしさ
たれかは殺すとするものぞ
抱きしめて抱きしめてこそ泣くべかりけれ。
といういい詩ですね。」
黒柳徹子「こういうのって、ある程度年代にならないと分からないって事がありますよね。」
森繁久彌さん「もう友達が沢山行きましたから、向こうへ。それが皆、おいで、おいでって言いますからね。
それに逆らって生きているようなもんですけど。」
著者注:萩原朔太郎には次のような詩もあります。
“旅上”
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。
(続く)
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