愛媛県立とべ動物園の白くま(ホッキョクグマ)「ピース」は、誕生直後に母グマから育児拒否され、飼育員の高市さんが、家に連れ帰り、母親代わりとなって愛情を注いで育て、世界で殆ど例が無いというホッキョクグマの人工飼育に挑みました。ピースの愛くるしい映像がNHKで何度も公開され評判になりましたが、11月21日の「NHKアーカイブス」の愛媛県立とべ動物園飼育員主任、高市敦広さんの話が印象的でした。(その6)「やっぱり、親という感覚で動物に接するのが一番良い世話が出来るのではないかと思うんですよ。」
高市敦広さん「動物園の動物は1頭たりとも、自分の意思でここで生活させて下さいと言って来た動物はいない。
人間の都合で限られた空間にいる訳ですから、飼育がかりは人間の代表として何をすべきかというと、動物を幸せにするのが、飼育係の務めである、と私は思うんです。
上から目線で動物を見て、餌をやっているんだ、掃除をしてやっているんだという感覚でいると幸せな動物はできない。お世話をさせて貰っているんだ、というぐらいの気持ちで、やっぱり、親という感覚で動物に接するのが一番良い世話が出来るのではないかと思うんですよ。
よく、プロ意識を持てとか、プロだから、という格好をつけた人もいるかもしれませんが、私はそんな事よりも、親という感覚で動物達を見れたら、親というものは何も見返りを期待しませんし、本当に為になる事は何だろうと考えるのが親だと思うんですね。
動物に対しても親であるという感覚で接していきたいという風に考えるようになったのもピースと接して色んな事を考えるようになった一つの答えでもあるんです。」
(白くま(ホッキョクグマ)「ピース」の項、終わり)
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