教育

2008年12月15日 (月)

生徒の能力をいかに引き出すか。実践的な教育を取り入れ注目される品川女子学院(漆紫穂子(うるし しほこ)校長)。かっては1学年が5名という時期もあり、廃校の危機にすらあった学校が、ユニークな教育で再生され注目を集めています。11月24日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の放送を中心に参考になる話を紹介します。(その18) “28プロジェクト”⑩将来に繋がる辛さを知る

小池栄子
「何故、企業とのコラボレーションをしてみようという気になったのですか?」

漆紫穂子(うるし しほこ)校長
「最初はいろんな、希望者向けの特別講座をやって、その中で子供達がスイッチが入っていくのを見て、なんか、全体に出来ないかな、っということで、去年、森永製菓さんとやったんですけど、新製品を生徒が皆で考えて、200人からの生徒がチームでコンペをしていって、子供達の考えた最終作品が出来たんです。 
で、最後に“わー出来た(と手を叩く)、もしかしたら商品化されるんじゃあないかしら”、という時に、“実は・・・”と言ってお話くださったのは、“技術的に難しい”と。“何故それを皆さんに言わなかったかというと、商品作りは、こんなものがあったら良いなというニーズと、でも之は難しいという技術面からのぶっつかりあいで出来る”、と。 まあ、大人扱いなんですよ。 
子供が可哀そうだから、これぐらい、という手加減ではなくて、本当の商品開発の過程を踏ませて下さって、本当の辛さを子供も知る、という事がありました。
 
その時は悔しいし、辛いと思うんですけれど、でも、大人の真剣さが伝わって、必ずそれは将来に繋がると思うんですね。」
(続く)

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2008年12月14日 (日)

生徒の能力をいかに引き出すか。実践的な教育を取り入れ注目される品川女子学院(漆紫穂子(うるし しほこ)校長)。かっては1学年が5名という時期もあり、廃校の危機にすらあった学校が、ユニークな教育で再生され注目を集めています。11月24日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の放送を中心に参考になる話を紹介します。(その17) “28プロジェクト”⑨ 「企業コラボレーション授業」

品川女子学院には、“28プロジェクト”の一環として、企業と共同で商品開発を行なう「企業コラボレーション授業」というのがある。

例えば、常盤薬品と共同開発した“起まずいじゃん”の奇抜な商品名とポップなパッケージデザインは品川女子学院の生徒達の手によるものだ。
常盤軒との共同開発による女性向けのヘルシー弁当「千紫万紅」は素材選びから味付けまで生徒達が決めた。 
角川書店とのコラボレーション企画では、生徒がポスターや携帯サイト、書店で映画『DIVE!!』のプロモーションを行なった。 
テレビ番組では、“どうしたら牛乳が若い女性たちに受け入れられるか”、中央酪農会議とのコラボレーションの様子が紹介された。 

品川女子学院は今、企業や団体等から熱い視線を浴びているのだ。
(続く)

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2008年12月12日 (金)

生徒の能力をいかに引き出すか。実践的な教育を取り入れ注目される品川女子学院(漆紫穂子(うるし しほこ)校長)。かっては1学年が5名という時期もあり、廃校の危機にすらあった学校が、ユニークな教育で再生され注目を集めています。11月24日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の放送を中心に参考になる話を紹介します。(その16) “28プロジェクト”⑧ 自分が進みたいゴールがあるから逆算して頑張れる

漆紫穂子(うるし しほこ)校長
「(大学受験について)モチベーション(この場合は勉強に対する“やる気”)が維持出来るという点で、学力が上がる事に繋がっているんじゃあないかと思うんですね。

ゴールがあるから逆算出来る。仕事とか、将来とか、興味とかがあるから頑張れる。それが結果として学力に結びついているんじゃあないかと思います。」(注:品川女子学院の今年度の大学合格者をみると、東大・京大を始め、所謂、有名大学への合格者が多い)

村上龍(番組のメインキャスター)
「考えてみれば、勉強しろ、勉強しろと言われて勉強する子よりも、自分は、例えば、ぼんやりとでも、こういう方向に進みたいな、と(いう目標がある)、こういう方向ならば、学部はどこ、そういう子は大学よりも学部で選ぶと思うんですよ。この学部に行くとなると、あれ、偏差値は○○もあるじゃん、と思って、勉強する。 自分で(進んで)勉強しようと思った子と、勉強しろと言われた子と、どちらが頭にがんがん入るかというと、勿論、スイッチが入った方なんですよ。」
(続く)

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2008年12月11日 (木)

生徒の能力をいかに引き出すか。実践的な教育を取り入れ注目される品川女子学院(漆紫穂子(うるし しほこ)校長)。かっては1学年が5名という時期もあり、廃校の危機にすらあった学校が、ユニークな教育で再生され注目を集めています。11月24日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の放送を中心に参考になる話を紹介します。(その15) “28プロジェクト”⑦ 一つ最初に決めて一生懸命にやる。その経験があるから、ジグザグなんだけど、階段を登っていける

漆紫穂子(うるし しほこ)校長
「本校の卒業生も大人になって話して貰って、まさにそういう話があります。“自分はこういう方向に行こうと思ったけど、それでやっていたら、一寸違うなと思って、途中で変えて、又、変えて、今はこうです”、と話して下さった方があって、あ、そんなに迷っていいんだ、と、ほっとして、子供達が言っていたのは、“だけど、あの人は一つ最初に決めて一生懸命にやった。 その事がまるまる次の所でゼロになるかというと、そうではなくて、それ(経験)が活(い)かせるから、ジグザグなんだけど、階段を登っていけるんですね”、というようなことを、子供が言うんですよね。」
(続く)

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2008年12月10日 (水)

生徒の能力をいかに引き出すか。実践的な教育を取り入れ注目される品川女子学院(漆紫穂子(うるし しほこ)校長)。かっては1学年が5名という時期もあり、廃校の危機にすらあった学校が、ユニークな教育で再生され注目を集めています。11月24日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の放送を中心に参考になる話を紹介します。(その14) “28プロジェクト”⑥ 28歳までに決めれば良いと思うと、あれもやってみよう、これもやってみよう、という事もある

漆紫穂子(うるし しほこ)校長
「いつ気づいても遅くはないと思うんですけれど、子供達に言っているのは、貴方達は、今、人生という扇(おうぎ)の根元の方に居る。 
という事は、今方向を決めると、どういう可能性も広がっている。
しかし、ある程度の年齢になると、段々、選択の可能性は少なくなる。
それは事実だ、と伝えています。」

村上龍
「28までに自立出来るようにとか、28までに自分は之で生きてゆくと決めよう、と言うと、何かこう、いっけん、枷(かせ)をはめられるような気がするが、逆なんですよ。 目標が決まってなくても、28歳までに決めれば良いと思うと、あれもやってみよう、これもやってみよう、という事もあるし、無駄かもしれないけど、この勉強はやっとこうとか、色々、戦略的になれると言うか」
(続く)

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2008年12月 9日 (火)

生徒の能力をいかに引き出すか。実践的な教育を取り入れ注目される品川女子学院(漆紫穂子(うるし しほこ)校長)。かっては1学年が5名という時期もあり、廃校の危機にすらあった学校が、ユニークな教育で再生され注目を集めています。11月24日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の放送を中心に参考になる話を紹介します。(その14) “28プロジェクト” 企業体験プログラム④何故、28歳なのか?

小池栄子(番組のキャスター)
「“28プロジェクト”って、何故、28歳なんですか?」

漆紫穂子(うるし しほこ)校長
「28歳には2つの意味があって、女性が男性と大きく違うのは、出産のチャンスがあって、期間が限られる。或る程度早い時期からそういう事があるんだという事を知っている事で人生設計がし易いかな、というのが一つあります。 
もう一つは、子供を生み、育児休暇を取って、その後、女性が元の仕事に戻るのは難しい現状だと思う。
元の仕事に戻れるのは、資格や専門性があり、“その人でなければ駄目だ”というのが力になるので、専門性を身につけようと思ったら、学校に行き、学んだ事を(社会で)活(い)かせるようになるのが28歳ぐらいになるんじゃあないかなと。 

以上の2つのポイントから、28歳(を一つのゴール)と考えています。 

いつ気づいても遅くはないと思うんですけれど、子供達に言っているのは、貴方達は、今、人生という扇(おうぎ)の根元の方に居る。」
(続く)

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2008年12月 8日 (月)

生徒の能力をいかに引き出すか。実践的な教育を取り入れ注目される品川女子学院(漆紫穂子(うるし しほこ)校長)。かっては1学年が5名という時期もあり、廃校の危機にすらあった学校が、ユニークな教育で再生され注目を集めています。11月24日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の放送を中心に参考になる話を紹介します。(その13) “28プロジェクト” 企業体験プログラム③

漆紫穂子(うるし しほこ)校長
「リーダーになった子が必ず言うんです。辛(つら)いって。 
“同じクラスのお友達で普段は仲が良くても、何か一緒にやる時は同じ気持ちじゃあない”って言うんですよ。 
それを喧嘩したり話し合って泣いたりしながら、やっていく過程はつらいけど、その中で、辛(つら)い事と、学んだ事が半々だったけれど、やって良かったとか。
或る子はリーダーに立候補したが他(ほか)の子がリーダーになった。
最初は残念だったけど、“支える人がいる事が大事なんだ”と気づいた、とか。 
皆が良い子ちゃんで、皆が最初から同じ温度でやる訳ではないところで学んでいく、というのがあると思います。」
(続く)

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2008年12月 7日 (日)

生徒の能力をいかに引き出すか。実践的な教育を取り入れ注目される品川女子学院(漆紫穂子(うるし しほこ)校長)。かっては1学年が5名という時期もあり、廃校の危機にすらあった学校が、ユニークな教育で再生され注目を集めています。11月24日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の放送を中心に参考になる話を紹介します。(その12) “28プロジェクト” 企業体験プログラム②

品川女子学院の学園祭(文化祭)“白薔薇しろばら)祭”は、クラス単位で(模擬の)株式会社を起業する企業体験プログラムが行なわれている。
 
例えば、あるクラスはチュロスという焼き菓子を製造・販売した。 
文化祭当日、材料の一部が足りなくなる問題が発生した。 
しかし、先生は誰も助けない。 生徒達が自分で考え・解決をしなければならない。画面は急いで業者と連絡を取る生徒を追う・・・
こうして、2日間の文化祭でチュロスを2,500個売り切った! 
「いえーい!」喜ぶ生徒達。 
そして、文化祭終了の翌日、講堂で株主総会が開かれ、OG(卒業生)やクラス生の投資家・株主を前に役員の生徒達による、決算の発表、貸借対照表・損益計算書の説明が行なわれる。 
事業(チュロスの製造・販売)は無事、利益を出し、株主達に配当をする事が出来た。 
決算は株主の承認を得、会社は解散をした。 
ここまでするのが品川女子学院の文化祭だ。

「何故、そこまでするのか?」
尋ねる小池栄子(番組のキャスター)に漆紫穂子(うるし しほこ)校長は答える。

「将来、大人になった時、社会に出た時から逆算して考えるようにしているので、なるべく、本物に近い体験をさせてあげたいと思うんです。 
実物に近い事をすることで、大きな失敗もあるんですけれど、その事での方がむしろ旨(うま)くいった時よりも、痛みを伴ってよく学べるという・・・」

小池栄子
「生徒達が真面目に取り組んでいるのは分かるんですけど、凄(すご)いなと思っちゃうんですよ。“もう面倒くさいからいいよ”、とか、“こんなのだるいよ”、とか言う子もいたりするんですよ・・・」
(続く)

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2008年12月 6日 (土)

生徒の能力をいかに引き出すか。実践的な教育を取り入れ注目される品川女子学院(漆紫穂子(うるし しほこ)校長)。かっては1学年が5名という時期もあり、廃校の危機にすらあった学校が、ユニークな教育で再生され注目を集めています。11月24日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の放送を中心に参考になる話を紹介します。(その11) “28プロジェクト”企業体験プログラム

品川女子学院の学園祭(文化祭)“白薔薇(しろばら)祭”では、“28プロジェクト”の一環として、クラス単位で(模擬の)株式会社を起業する企業体験プログラムが行なわれている。 
活動(事業)資金は卒業生(OG)やクラスの生徒が一人当たり@500円を出資し株主となる。 
即ち、株式会社としての経営や、その手続きを、実際の体験を通して生徒達が学ぶのである。 

その活動は、学園祭(文化祭)“白薔薇(しろばら)祭”の3ヶ月前の6月から始まる。

6月 投資家へのプレゼン
7月 株式発行・登記簿作成
8月 取引業者との打ち合わせ
9月 白ばら祭
(続く)

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2008年12月 5日 (金)

生徒の能力をいかに引き出すか。実践的な教育を取り入れ注目される品川女子学院(漆紫穂子(うるし しほこ)校長)。かっては1学年が5名という時期もあり、廃校の危機にすらあった学校が、ユニークな教育で再生され注目を集めています。11月24日のテレビ東京の「カンブリア宮殿」の放送を中心に参考になる話を紹介します。(その10) “28プロジェクト”

品川女子学院には、「生徒が28歳になった時をひとつのゴールとし、そこから逆算して教育活動を行なう」“28プロジェクト”と呼ばれる特別カリキュラムがある。

例えば、その道のプロを呼んで行なう“特別講座”。 
当時の金融担当大臣の竹中平蔵氏を招いて金融政策の話を聴いた。

又、“企業体験”として無印良品で実際の仕事を体験している。 

京都大学のオープンキャンパスに参加し、やる気にスイッチが入った生徒もいる。 

「品川女子学院に入って、色々な刺激・機会を多く与えられているので、一歩踏み出す力が強くなった、娘の勉強に対する意欲が変わった」と、ある生徒のお母さんが語っている。

品川女子学院の学園祭“白薔薇(しろばら)祭”にも“28プロジェクト”を見ることが出来る。
(続く)

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