社会

2010年1月 3日 (日)

1月 2日(土)NHK総合テレビジョン午前9:00~午前9:45の「初春トーク」は、宮崎駿(はやお)(映画監督・アニメ作家)と養老孟司(ようろうたけし)(脳科学者・解剖学者)の「子どもが生き生きするためにー子供達には何が必要か」で、京都国際マンガミュージアムでの聴衆を前にした公開対談でした(その1)「漫画はそんなに読まなくても良いのにとか思う人間でして」

宮崎駿「僕は色々ぐずぐず思う類の人間でして、漫画はそんなに読まなくても良いのにとか思う人間でして、そのことを苦情を言いにきた訳ではないんですけど(笑)」
 「(子供から手紙が来てトトロを60回見たとか、の話を聞いて)本当に矛盾の塊なんですが、1年に一回くらいチラッとアニメーションを見て“何だったんだろう、あれ?”という体験の方が良いのではないかという気持ちはいまだに僕は消えませんね。
親に怒られながら漫画を回し読みして、こっそり見て、早く返せだのという騒ぎに巻き込まれてぐらいの方が漫画にとっても良かったのではと思ったりするんですけど、それもあてにならないんです。自分の体験から言っているだけで。」
(続く)

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2009年11月27日 (金)

愛媛県立とべ動物園の白くま(ホッキョクグマ)「ピース」は、誕生直後に母グマから育児拒否され、飼育員の高市さんが、家に連れ帰り、母親代わりとなって愛情を注いで育て、世界で殆ど例が無いというホッキョクグマの人工飼育に挑みました。ピースの愛くるしい映像がNHKで何度も公開され評判になりましたが、11月21日の「NHKアーカイブス」の愛媛県立とべ動物園飼育員主任、高市敦広さんの話が印象的でした。(その6)「やっぱり、親という感覚で動物に接するのが一番良い世話が出来るのではないかと思うんですよ。」

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高市敦広さん「動物園の動物は1頭たりとも、自分の意思でここで生活させて下さいと言って来た動物はいない。
人間の都合で限られた空間にいる訳ですから、飼育がかりは人間の代表として何をすべきかというと、動物を幸せにするのが、飼育係の務めである、と私は思うんです。
上から目線で動物を見て、餌をやっているんだ、掃除をしてやっているんだという感覚でいると幸せな動物はできない。お世話をさせて貰っているんだ、というぐらいの気持ちで、やっぱり、親という感覚で動物に接するのが一番良い世話が出来るのではないかと思うんですよ。
よく、プロ意識を持てとか、プロだから、という格好をつけた人もいるかもしれませんが、私はそんな事よりも、親という感覚で動物達を見れたら、親というものは何も見返りを期待しませんし、本当に為になる事は何だろうと考えるのが親だと思うんですね。
動物に対しても親であるという感覚で接していきたいという風に考えるようになったのもピースと接して色んな事を考えるようになった一つの答えでもあるんです。」
(白くま(ホッキョクグマ)「ピース」の項、終わり)

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2009年11月26日 (木)

愛媛県立とべ動物園の白くま(ホッキョクグマ)「ピース」は、誕生直後に母グマから育児拒否され、飼育員の高市さんが、家に連れ帰り、母親代わりとなって愛情を注いで育て、世界で殆ど例が無いというホッキョクグマの人工飼育に挑みました。ピースの愛くるしい映像がNHKで何度も公開され評判になりましたが、11月21日の「NHKアーカイブス」の愛媛県立とべ動物園飼育員主任、高市敦広さんの話が印象的でした。(その5)「私が飼育係として、ピースに育てられてきたんだなと、強く感じますし、」

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アナウンサー「ピースから学んだ事はありますか?」 
高市敦広さん
「之は沢山あります。人から見れば、私がピースを育ててきたように思う方も多いと思うんですけども、それ以上に、私が飼育係として、ピースに育てられてきたんだなと、強く感じますし、そういう意味ではピースは私の子供でもあり、母親でもある。あと、癒(いや)してくれる存在でもありますから、恋人でもあるのかな、と思います。」
(続く)

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2009年11月25日 (水)

愛媛県立とべ動物園の白くま(ホッキョクグマ)「ピース」は、誕生直後に母グマから育児拒否され、飼育員の高市さんが、家に連れ帰り、母親代わりとなって愛情を注いで育て、世界で殆ど例が無いというホッキョクグマの人工飼育に挑みました。ピースの愛くるしい映像がNHKで何度も公開され評判になりましたが、11月21日の「NHKアーカイブス」の愛媛県立とべ動物園飼育員主任、高市敦広さんの話が印象的でした。(その4)「生きている事が当たり前ではない、生きてくれている事が本当に凄い事なんだ」

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高市敦広さん「生まれた時に片手で持てたピースなんですね。680グラムでしたから。之が果たして、200,300キログラムあるホッキョクグマに成長してくれるのかな、という不安もありました。育てるぞという気持ちはあっても、育つという確信は当時は無かったですからね。」
「10年を迎えられる時がきたという事は嬉しいというか、不思議というんですかね。」 
「ピースは今まで何度も生死の間を彷徨(さまよ)ったり、昏睡状態に陥ったということもありましたし、そういう事を経験すると、今生きている事が当たり前ではない。
生きてくれている事が本当に凄い事なんだな、と思えるようになってきたんですね。そうすると生きてくれてるだけで、という感覚にもなってくるんですよ。
生きている事が当たり前ではない、生きてくれている事が本当に凄い事なんだ、という事に気づいて、だから、あれこれ求めたりするよりは、元気でいてくれたら、それだけでいい。」
(続く)

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2009年11月24日 (火)

愛媛県立とべ動物園の白くま(ホッキョクグマ)「ピース」は、誕生直後に母グマから育児拒否され、飼育員の高市さんが、家に連れ帰り、母親代わりとなって愛情を注いで育て、世界で殆ど例が無いというホッキョクグマの人工飼育に挑みました。ピースの愛くるしい映像がNHKで何度も公開され評判になりましたが、11月21日の「NHKアーカイブス」の愛媛県立とべ動物園飼育員主任、高市敦広さんの話が印象的でした。(その3)

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アナウンサー「何が一番支えで、ここ迄…」 
高市敦広さん
「やっぱり、ピースという存在ですね。
あと、ピースを応援して下さる数え切れないくらいの多くの方の期待にも応えなければいけない。
そして、そういう方々への感謝ですね。そういうことが私の力、後押しにもなります。」
(続く)

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2009年11月23日 (月)

愛媛県立とべ動物園の白くま(ホッキョクグマ)「ピース」は、誕生直後に母グマから育児拒否され、飼育員の高市さんが、家に連れ帰り、母親代わりとなって愛情を注いで育て、世界で殆ど例が無いというホッキョクグマの人工飼育に挑みました。ピースの愛くるしい映像がNHKで何度も公開され評判になりましたが、11月21日の「NHKアーカイブス」の愛媛県立とべ動物園飼育員主任、高市敦広さんの話が印象的でした。(その2)

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高市敦広さん「あと一つ、私は人間ですから、やることが間違っていないとは限らないんですね。ですから、朝晩、神様にピースの無事を祈って、私がやることが間違いでありませんようにとお願いしてきています。それは10年経った今でも変わらず同じスタンスでいます。」
(続く)

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2009年11月22日 (日)

愛媛県立とべ動物園の白くま(ホッキョクグマ)「ピース」は、誕生直後に母グマから育児拒否され、飼育員の高市さんが、家に連れ帰り、母親代わりとなって愛情を注いで育て、世界で殆ど例が無いというホッキョクグマの人工飼育に挑みました。ピースの愛くるしい映像がNHKで何度も公開され評判になりましたが、11月21日の「NHKアーカイブス」の愛媛県立とべ動物園飼育員主任、高市敦広さんの話が印象的でした。(その1)

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高市敦広さん「人間でも、動物でもそうですし、その子が何を求めているかという事と、何を必要としているかという事と、参考書というものは別の物ですから、今何を求めているかをその時、判断してやっていかなければならないと思うのです。

ですから、私がピースを預かった時、“計画を立てない”という計画を立てたのですね。
先々の事までいちいち計画を立てていけば、その計画に合わそうとして無理をさせると思うんです。
それはしたくない。
初めてのことをするのに計画なんて立てられる訳はないやと思って、“計画を立てない”計画でいこう、そのかわり、良く観察して何を求めているかという事を、その時々で判断してやって行こう、という事を心がけた、という事。
あと、一つは。」
(続く)

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2009年3月13日 (金)

2009年 2月28日(土)のNHK総合テレビジョンNHKアーカイブス▽プライム10「生命を賭けた対論・沢内病院の苦悩」は、高齢者の介護を含む地域の医療・福祉問題に独自の取り組みを50年以上続けてきた、雪深い岩手県の山村、沢内(さわうち)村(現・西和賀町)を取り上げています。これは広く今日の日本の社会の重要な問題でもありますので、その概略を紹介します。(5)問題を住民に公開し、判断を委ねた岩手県西和賀町の沢内病院と市民との意見交換が無く閉鎖された千葉県の銚子市立総合病院

沢内病院を巡る経営の問題で番組をみて気が付いた事は、赤字に耐えられないから老人の医療費本人負担無し(窓口負担)は止めたいとする村の行政側と、村民の健康の為にも制度を守りたいという病院側の意見の対立を村民の前に包み隠さず公開し、医療制度をどうするか判断を村民に委ねている事である。

更に気が付いた事は、病院で働くお医者さん達と村民の関係である。 
お医者さん達は診察中、積極的に村の老人達と会話をしている。 
そしてお医者さん達と住民の間に暖かい人間関係が生まれていることである。

平成10年に沢内病院の隣に特別養護老人ホーム“ぶなの園”が建てられ、週に1回、沢内病院の先生達が診察に来ている。 年寄りにとって大きな安心である。

沢内病院事務長佐々木一氏は語る。
「病院の役割は住民が健康で安心して暮らせる事にある。
患者の病気を治すだけでなく、生まれてから命が燃え尽きるまで地域医療の中核になっていかなければならない。
先ず、病院が住民の信頼を失くしてしまえば存在価値が無い訳ですので、こういった部分について住民と一緒になって考えてニーズに応えていける病院が理想と考えています。」

現在、沢内病院は赤字経営であるが、西和賀町(旧沢内村)の医療費自己負担限度額は65歳以上の外来は1,500円/月、入院は5,000円/月、介護保険非課税世帯の高齢者は無料、だという。

最近、千葉県銚子の銚子市立総合病院休止のニュースがある。

平成18年7月の銚子市長選挙で赤字に悩む市立総合病院の存続を強く公約に掲げて当選した現市長が、2年後の平成20年10月に赤字に耐えかねて病院を休止した。 
怒った住民が1/3以上の署名を集めて市長のリコール(解職請求)を行い、今月29日に住民投票が実施される事になった。

市民グループ代表の茂木薫氏は語っている。「市民の中に“何故”という気持ちがあった。休止に行く前にもっと市民と意見交換すれば違った形も出ると思う」
(沢内病院の項終わり)

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2009年3月11日 (水)

2009年 2月28日(土)のNHK総合テレビジョンNHKアーカイブス▽プライム10「生命を賭けた対論・沢内病院の苦悩」は、高齢者の介護を含む地域の医療・福祉問題に独自の取り組みを50年以上続けてきた、雪深い岩手県の山村、沢内(さわうち)村(現・西和賀町)を取り上げています。これは広く今日の日本の社会の重要な問題でもありますので、その概略を紹介します。(4)沢内病院では薬や検査は必要な範囲にとどめている為、患者が同規模の病院に較べ3割ほど多いにも拘らず、診療費収入が増えず、皮肉にも経営は赤字である。

何故、沢内村では住民の意識・生活習慣の改善が出来たのか? 
沢内病院事務局長は語る。
「国の窓口負担(自己負担)有料かが噂される中で、昭和57年(1982年)9月には村の老人の主張大会が開かれ、“村の生命(いのち)の灯を消すなかれ、全国に先駆けて実施した老人医療費無料化は村の誇りうる顔であり、生命(いのち)の灯である、この伝統ある灯を断固として堅持してもらいたい”、と強い声が寄せられ、これらが住民の決議として進んでいった。」

こうして沢内村の老人医療費無料化は、地域住民の強い声で継続されていったが、沢内病院では薬や検査は必要な範囲にとどめている為、患者が同規模の病院に較べ3割ほど多いにも拘らず、診療費が増えず、経営は赤字であるという。 

この為に、窓口負担(自己負担)がどうするかで討論された時(平成4年1992年)の様子を番組は映す。
この時病院は累積赤字1億8千4百万円であった。 
「老人一人当たりの医療費(国保)は岩手県平均が@546,482円に対し、沢内村は@391,421円である。
沢内村の高齢者は県の平均に比べ年間約15万円、3割も医療費が安く済んでいるのである。 
村の老人が約1,000人として年間1億5千万円医療費が安い。
医療費が安く済んでいる一因は村の老人は県の平均に比べ健康である為、医療費が安く済み、更に病院側も余計な薬漬け、検査漬けをしない為である」と病院長は言う。 

そして皮肉にもこの、住民の健康を守り、国の医療費を抑えている診療が逆に沢内病院の赤字の原因になり、経営を圧迫しているのである。

「真面目な医療が損をする現状を改めて欲しい」、と病院長は訴えている。
(続く)

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2009年3月10日 (火)

2009年 2月28日(土)のNHK総合テレビジョンNHKアーカイブス▽プライム10「生命を賭けた対論・沢内病院の苦悩」は、高齢者の介護を含む地域の医療・福祉問題に独自の取り組みを50年以上続けてきた、雪深い岩手県の山村、沢内(さわうち)村(現・西和賀町)を取り上げています。これは広く今日の日本の社会の重要な問題でもありますので、その概略を紹介します。(3)国も老人医療費無料化(本人負担無し)を昭和48年に実施するが、赤字問題に有効な手段を講じず、10年で断念する。

沢内村の場合、病院での窓口負担(自己負担)をゼロにして安心して治療を受けられるようにすると同時に、病気の予防面でも住民の意識・生活習慣の改善まで踏み込んで病気にならないようにしていったのである。 
治療と予防は車の両輪であると番組は伝えている。

この沢内病院の話を見て、2008年9月4日の本ブログで取り上げた、やはり公立病院でありながら様々な経営努力で黒字経営を続けている兵庫県北部の公立八鹿(ようか)病院を思い出します。http://www.ebisu.asia/2008/09/post-68f7.html 

一方、昭和48年(1973年)に、国も沢内村の成果に刺激され、全国で老人医療費を無料化(本人負担無し)した。

之に伴い、“全額、国負担なら取りっぱぐれが無くて儲かる”、と風呂やリハビリ施設も無い劣悪な環境で、検査漬け・薬漬けで医療費を必要以上に増やした施設(病院)が増えていった。 

老人の方も“本人負担無しならば”と、幾つかの病院を掛け持ちで廻ったりする人も現れ、余計に医療費が増えていった。 

国はそれらに有効な手立てをせず、赤字に耐えかねて10年後には制度を断念し、窓口負担(自己負担)を復活させた現在の後期高齢者医療制度へとつながっていく。
(続く)

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