番組キャスターの質問。「大きな生活から、コンパクトにしようとしたきっかけは?」
「それは、昔読んだ本に、或る女の方(かた)が、夏羽織一枚残して死んだと出ていたんですよ。
それを読んだ時、強烈な印象を受けたんですよ。
夏羽織一枚だけ残して、全て処分して死ぬ事は大変な事ですよ。
多分、明治の方だと思うんですけど、自分も真似をしようと思って、自分の持っていた物、そんなに沢山持っていた訳ではないんですけど、一度も手を通していない高い着物なんかも、欲しい方にお譲りして、そうでないものは差し上げて。
家具もフランスやデンマークの良い家具を持っていたんですけど、買って下さる方がいて、お譲りして、もう兎に角、どんどこどんどこ処分して、それで今、こうなったんです。」
「私、昔から、潔(いさぎよ)いんです。物に執着がないんです。指輪もしていないでしょう。指輪とか、何とかも好きじゃあないんです。」
「錦之助さんと一緒の時は900坪の土地に150坪の家に住んでいましたけど、体育館やプールがあったんですけど、そこに住んだから、今はもういいんですよ、小さな家で。大きな家はそれは大変ですよ。」
有馬さんは、7年ぶりの映画出演になった、現在公開中の映画『夢のまにまに』で長門裕之さんと共演し、水上勉原作の舞台「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」は四半世紀684回のロングランになりました。
又、現在一人語り版の「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」の公演を続けておられます。
(有馬稲子さんのシンプルライフは本稿で終わりますが、下記追記のとおり、パートⅡがあります。)
2008年11月8日:追記
本稿は11月8日のパートⅡに続きます。
是非、ご覧下さい。
2008年11月29日追記
有馬さんの話を聞いて、住まいの在り方について改めて考えさせられました。
確立された自分のプライバシーと、周囲との適度なコミュニケイションはシニアの住宅に限らず、あらゆる世代に必要な要素ではないでしょうか。
残念ながら我国の住まい・集合住宅は未だこのようなニーズにあまり応えているとは思えません。
この問題について、広く皆さんのお考え・意見を聞きたく、別途、ヤフーのサービスを使って、SNS(注:参照)のコミュニティーを立ち上げました。
ヤフーのSNSは、会員の紹介が無くても、登録すれば誰でも会員になれ利用出来ます。
私のコミュニティーのサイト
http://community.days.yahoo.co.jp/community/community-EdlExtBlLvFoCA----
ヤフーのSNSの案内サイト
http://days.yahoo.co.jp/
注:SNS
「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」の略。友だちと日記でやりとりしたり、趣味や好みで新しい友だちと知り合ったりできる、コミュニティサービスのこと。
ヤフーの場合、「Yahoo! Days」 と呼んでいます。
参考までに、一つの案として次のような住まいを考えてみました。皆さんの意見・考えをお聞かせ下さい。
1)キッチン・トイレ・浴室を備えた自分自身のプライバシーの為の空間(部屋)がある。
2)皆が気軽に声をかけあう機会になる食堂がある。
3)そこでは、豪華ではないが住人の健康に配慮した食事が楽しめる。価格は一食@1,000円以内。
4)住人同士のクラブ活動が出来る十分なスペースが施設内にある。参考までに、有馬さんのマンションでは、こうしたクラブ活動が40-50あるということです。
5)クラブ活動は住人が主導し、有志が集まって、材料費程度の実費で運営し、経済的に過大な負担無しに気軽に参加出来るようにする。
6)住人の中の色々な方面で活躍している方、又はかって活躍した方が中心になって勉強会・講演会を適時、開催する。
7)上記のクラブ活動や勉強会・講演会は、施設がある地域の住民も可能な限り参加出来るようにして地域社会との交流を図る。
8)入居者の年齢制限は無し。(シニアに限定しない。)
9)入居者の非常時に対応出来るように看護士のような方が24時間・365日常駐し、病院とも提携する。
10)将来、介護が必要になっても、転居しなくてすむように介護施設を併設する。
11)現在、日本のシニア住宅で広く行われている、入居時にまとまった入居権利金を払う方式ではなく、権利金を伴わない、通常の分譲・賃貸であること。
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